派遣切りされたら失業保険はどうなる?
40代、50代で派遣で働いている方もたくさんいらっしゃると思います。
こんなご時世ですから、いつ突然「派遣切り」にあうとも限りません。
ここでは、転ばぬ先の杖となるよう、派遣切りされた場合の失業保険について調べてみました。
1. 派遣切りされる理由
2. 派遣切りされたら失業保険はいつ貰える?
3. 派遣切りされても失業保険が貰えない事もある
4. 失業保険を貰いながら就職に向けて勉強しよう
1.派遣切りされる理由
派遣で仕事を始めて、職場にも仕事にも慣れてきて、さあこれから!という時に突然
「次の契約の更新は無しです」と言われてしまう事、派遣で働いていればたま~にありますよね・・・
そんな時どう思われますか?
「私の何かがいけなかったんじゃないだろうか」
「派遣先から私へのクレームがあったんじゃないかしら」
「もしかして・・・誰かから嫌われてしまってたのかなあ」
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疑心暗鬼の極みですよね (>_<)
確かにそういう事もあるかもしれません。
人間関係で揉め事ばかり起こしたり、仕事でミスばかりしたり、遅刻や早退を繰り返して
真面目に勤務する気がないような派遣社員は、確実に切っていくでしょうね。
でもこのブログを見ていらっしゃる方は40,50代の立派な大人の方のはず。
しっかり仕事もこなし、人間関係もうまく泳いできたような方がほとんどじゃないかな。
それなのになんで派遣切りなんかされるのかと悩まれる事もあるでしょう。
派遣切りされる理由
私は自分から辞める事のほうが多いので、あまり派遣切りに遭う事はないのですが、
ほとんどの場合は「企業の業績悪化」「部署の縮小で働いていた職場が無くなる」
「不景気の波に飲み込まれる」「所属している派遣会社が入札に失敗する」
こんな感じです。
これはもう不可抗力ですよね。リーマンショックの時は派遣社員のほとんどが業績悪化の
ために派遣切りにあっていました。
友達は部署が無くなって終了になりましたし、私は継続の話が出ていたにも関わらず、
更新時に他の派遣会社との入札競争に負けて急遽期間満了で終了となった事があります。
ですので、派遣切りに遭ってしまった事は不幸ですが、気にする必要は全くないのです。
もし自分のせいだとしたら、派遣会社の担当者から何か一言あるはずですから。
「ついてないな~(-_-) しゃーない。次行こか」
この不屈の精神が大事です。派遣で働く限りはついて回りますからね。
2. 派遣切りされたら失業保険はいつ貰える?
観念するのはいいとして、仕事が無くなると生活に支障をきたしますよね。
我々40代、50代くらいの年代だと、ちょうど子供が中学生、高校生くらいですか。
早いと大学生になるくらいかもしれません。
一番子供にお金がかかる頃です( ;∀;)
この時に収入が途絶えるのはキツイ!
でも安心して下さい。失業保険があります。
こんな時のために今までせっせと払ってきているのですから、ハローワークでしっかり
手続きしましょう。
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「失業保険って申請しても3ヶ月間待期期間があるんでしょう?」と思われるかも
しれませんが、派遣切りの場合は「期間満了」もしくは「雇止め」で離職しているはずです。その場合は待期期間なしで、すぐに失業保険が受給出来ます。
契約書に「更新の可能性がある」と記載されているにも関わらず、更新に至らずに
契約終了となった場合などが「特定理由離職者」になります。
判断基準はハローワークの冊子にこのように書かれています。
【特定理由離職者の判断基準】
期間の定めのある労働契約の期間が満了し、かつ当該労働契約の更新がない事により
離職した者(その者が当該更新を希望したにも関わらず、当該更新についての合意が
成立するに至らなかった場合に限る)
なんてややこしい!(>_<)
でも要するにあれです。更新するって言ってたのに更新されずに退職に至ったなら、
それは「特定理由離職者」になりますって事です。
あと3年縛りっていうのかな。私の周りではそう言ってるんですけど、同じ事業所には
3年しか派遣で居られないってやつ。
3年経ったら企業が直接雇用してくれない限りオサラバっていうあれです。
あの場合ももちろん特定になるはずです。
ただ、いずれも半年以上働いていないといけません(もちろんですけどね)
本来でしたら失業保険を貰うのに、1年以上雇用されていないといけませんが、
特定理由離職者の場合は半年以上の雇用でいけるみたいです。
なかなかハローワーク、手厚いですね(*^_^*)
3. 派遣切りされても失業保険が貰えない事もある
残念ながら、派遣切りにあっても失業保険が貰えないケースもあります。
これは退職時に確認しておいてください。
・週20時間以下しか働いていなかった
→週20時間以下の勤務だと雇用保険には入れませんので対象外です。
・雇用保険に入っていた期間が半年未満
→特定受給資格者でも、雇用保険に半年以上入っていなければいけません。
・そもそも派遣会社が雇用保険をかけてくれていなかった
→これはもう仕方ないです・・・でももし給料から雇用保険料が引かれていたのなら
ハローワークの窓口でその旨を伝えて下さい。悪徳会社と戦いましょう。
・自己の責めに帰すべき重大な理由による解雇によって退職に至った
→自分の行いが原因で会社に損害を与えたり、パワハラやセクハラなんかをして
解雇されたのであれば、特定受給者にはなれません。
4. 失業保険を貰いながら就職に向けて勉強しよう
さて、失業保険をもらう条件として、求職活動をしなくてはいけませんよね。
ハローワークで仕事の検索をしたり、自力で正社員や派遣の仕事を探したり
するわけですが、40代前半ならまだしも、50代を過ぎると、なかなか仕事が
見つからない事が多いです。
ですが、失業保険ももらえる期間が決まっていますから、その期間内に
どうしても就職先が見つからないと不安ですよね。
だいたい皆さん何らかの職業に長年就いていたわけですから、経験のある
職業や、自分のスキルを活かせる仕事を探しますよね。
しかし、これといったスキルが無かったり、年齢的に他の職業でないと
就活が難しいという事もあるでしょう。
そんな時、役に立つのが「職業訓練」です。
訓練内容も、「医療事務」「介護ヘルパー」「OA事務」「簿記」「プログラム」
「機械CAD」「建築CAD」「WEBクリエイター」など、多岐にわたっています。
若い子向けですが「ネイルアート」っていうのも見たことありますね・・・
事務職をしていて、パソコン実務が少し苦手だと思えば、ワードやエクセルを
詳しく教えてくれる「OA実務」などがありますし、介護職を一から目指すので
あれば、「介護ヘルパー」の職業訓練を受けて、資格取得を目指すのも良いでしょう。
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それに、失業保険を6ヶ月もらうとして、5ヶ月目に半年の期間の職業訓練校に
入ったとすると、合計11ヶ月分の失業手当をもらう事が出来るんです。
「じゃあ失業保険6ヶ月ギリギリまでもらって、そのあとで訓練校に行こう!」
少しでも長く貰おうと思えばそう考えるのも無理はないですが、訓練校に行って
失業保険を貰うためには、失業保険をあと1ヶ月以上残した状態でないと
いけないんですよ。
この残す期間は貰う失業保険の期間の長さによって変わりますから、詳しい事は
ハローワークの窓口で聞いてみて下さい。
私も何度か訓練校にはお世話になりましたが、就活へのサポ―トは手厚いです。
もしかすると訓練の内容によってまた違うのかもしれませんが、CADの訓練校では
定期的に合同面接会があったり、履歴書や職務経歴書を添削してもらえたり、
就職活動に関して専門の方に相談する事が出来ました。
それに、新しいCADのソフトを覚える事が出来ましたし、図面の描き方も
いちから学びなおす事が出来たので、就職してからとても役に立ちました。
何歳になっても、勉強するという事は大事ですよね。
派遣切りに遭うという事は辛いことですが、失業保険に入ってさえいれば
しばらくの生活は何とかなります。
ステップアップのための充電期間が与えられたと考えて、勉強したり、
自分が本当にしたい仕事についてゆっくり考えてみてはいかがでしょうか?