エルダーは仕事が決まらない?
40代半ばくらいから50代の人が派遣会社で仕事を見つける場合は、「エルダー」という条件をつけますよね。
私はよくリクナビ派遣を使うんですけど、条件にエルダーを入れた瞬間、案件が半減します(笑)
しかも第二新卒とエルダーやシニアが混在している案件は、「きっと第二新卒が来たら負けるだろうな」という負け戦に臨む気持ちになります・・・
でも仕方ない。エルダーで仕事探しするしか方法はありませんよね。
しかし、惨敗するんですよ。エルダーやシニア歓迎と書いてあるところでも、仕事の経験も満たしているのに仕事が決まらない事が多いです。いったい何が悪いんだか・・・(T_T)
だからといって落ち込んではいられない。別に自分が劣っているから落とされたわけではないかもしれないじゃないですか。だって私仕事出来るもん!
エルダーと書いてあっても年齢制限がある?
今まで派遣で仕事を探していて、薄々感づいていた事があります。派遣に限らず、ハローワークで仕事を探している時にも気づいていた事です。
それは、「年齢不問」は嘘っぱちなケースが多いということ。
やっぱり先が短いエルダーは、先の長い若い子と比べると、仕事の教え損と思われてしまうのかな?
若い子だって3年ももたずに辞めたりする子もいると思うけど、会社はやっぱり将来の投資として人材を確保したいと思うから、やっぱり20代と50代が来たら、経験が少なくても20代を採用するでしょう。
エルダーが嫌がられる理由
40代、50代が嫌がられるのは、前職を引きずったりする事が多いからかなと思う事があります。
大企業から中小企業に転職した場合にありがちなんですが、会社のシステムが制度化されていない事に文句をつけてみたり、以前の待遇と違う事を愚痴ってみたり、そういう人を時々見かけることがありました。
それはちょっと違いますよね?
確かに以前の会社のやり方のほうが良かったかもしれないけど、現在の会社はそのやり方でずっと続けてきているんだし、本当に改革したいんなら、愚痴るんじゃなくて、そこでそれなりの実績を積んでから、正式に提案として出すべきですよね。
ですが、正式に提案したとしても、新しいやり方というのは疎まれるものです。
今のやり方で皆ずっと慣れてやってきているのに、ぽっと入ってきたよそ者にやり方を変えられるというのは、ありがた迷惑以外の何物でもありません。
「鬱陶しい人」「面倒くさい奴」と必ず思われます(-_-;)
入ってきたばかりで右も左もわからないくせに、わかったような顔で「以前の会社では・・・」なんて講釈垂れられたら、「じゃあ前の会社に戻れよ」と言われるのが関の山ですよ。私もその人に対してそう思ったもん。
40代、50代は頭が固い
エルダーを企業が敬遠する理由のひとつに、「中高年は頭が固い」というのもあると思いますね。
新しいやり方に慣れるのに時間がかかる、覚えるのにも時間がかかると思われていると思います。
前の会社のやり方に固執する人なんかは、特にその頭の固さも理由の一つとしてあるんじゃないでしょうか。
ただ、私の実感としては、40代、50代であっても、頭が固くて覚えが悪い人と、全然そうでない人と、二通りに分かれると思います。
エルダーでも勉強熱心で、知識を吸収して職場に馴染むのが早い人もいますから。
結局、年取ってるからアカン!というのではなく、その人次第だと思うわけです。
頭が固くて物覚えが悪いというのはエルダーだけではなく、若者にもいます。
そういう若者が年を取ったら、ダメなエルダーになるだけなんじゃないかなあ。
少なくとも、私の周りでずっと働いてきた40代、50代は、どこへ行っても新しい仕事覚えてバリバリやってましたよ。
なので、ほんと面接くらいまでは呼んでもらいたいですよね。人物を見てもらうチャンスくらいは与えて欲しいものですよ。
エルダーが採用されやすい会社とは
ズバリ!「即戦力」を探している会社を見つけることです。
すごく忙しくて新人を育成するヒマのない会社だと、年齢関係なく、その人の仕事の経験値だけで採用してくれる会社もあります。
その代わり、「めっちゃ仕事出来ます!」と言っといて、実際使い物にならなかったら即座にポイされますので、自分のスキルについては正直に面接で話をしないといけませんね・・・
こちらからも、希望する会社の仕事内容についてはどんどん聞いていった方が、ミスマッチがなくて良いと思います。
たまに派遣会社から来る案件の中には、自分のスキルに合わないものもあります。
そういうのは断ればいいんですが、中には強引に面接まで連れていくような派遣会社もあるんですよ。
特に派遣先から急いで次の人間を連れてこいと言われているような場合は、割と強引に引っ張られたりします。
「面接受けるだけでいいから」と言われてね。
行ってみたらCADオペのつもりだったのに、「設計できる人間が欲しいんだけど」みたいな事言われて、めっちゃ気まずくなって派遣の営業に腹立てて帰った事があります。
あと、聞いた話ですが、機械設計やってる会社のCADオペレータの募集に、土木のCADしかやった事のない人が派遣で入って来たそうです。
もちろん、土木と機械では全然違うし、機械図面はいろんな図面の中でも特に難しいので、その人も周りに教えてもらって頑張ったものの、全く使い物にならないという理由で3ヶ月で切られたそうです。
これなんか、完全に派遣会社が悪いですよね。ですが、土木の知識しかないのに機械図面の勉強もせずに安易に入った人にも原因があると思います。もっと入る前に派遣会社の言う事を鵜呑みにせず、自分に出来るかどうか調べるべきでした。
こういう事の無いように、スキルのミスマッチだけは本当に気を付けて下さい。
あと、エルダーをあえて採用したいという会社もあります。
そこの会社の部署の平均年齢が高くて、若い子だと雰囲気に合わない(馴染めない)という理由だったりする事が多いです。
私が昔行ってた職場では、ここは男性が多くて若い子が来ると皆落ち着かなくなるから、結婚してて落ち着いてる人の方がいいんだ、なんて言われて採用された事もありました・・・(失敬な!)
色々書いてきましたが、40代、50代でも今は十分仕事が探せる時代になってきたと考えています。
2、30年前だと、この年でこんなに求人が出ている事もなかったし、女性の社会進出もそれほどではなかったと思います。
でも今は、結婚していようが子どもがいようが、働いている人の方が多いくらいです。
昔みたいに60歳の定年が来たら年金が月20万ももらえて安泰という世の中でも無くなりました。
定年も65歳まで延びる所も多いみたいですし。
少しでもスキルを身につけて、働ける間は働いてっていう人が増えていますから、50歳で採用されても65歳まであと15年もあるわけです。
そう考えたら、50歳を採用しても問題ないんじゃないの?企業の人事の皆さん。ちょっと考えて!と思うわけですよ。
派遣会社にしても、エルダーとかシニアとかいう表記がある案件なんて、昔は無かったもんね。
需要があるから出してるんであって、探せばまだまだ40であろうが50であろうが、仕事は見つかるもんですよ。
ただし、前に書いたとおり、企業によっては若者を好むところもあるだろうから、そこはもう数打つしかないですよね。
当たって砕けても、お互い条件が合わなかっただけだから、気にせず次から次へと数をこなすというのが一番良い方法ではないかと思います。
ただし、あまりに決まらないからといって妥協するのはオススメしません・・・
妥協というのは、悪いウワサしか聞かない企業に行く、とか、評判の悪い派遣会社を通して仕事を決める、とか、そういう事です。
その時は採用が決まってホッとするでしょうが、絶対長続きしませんから。
それどころか、変な企業に行ったら自分が大変な目にあって精神的に削られるし、評判の悪い派遣会社は企業と自分の間に入って問題を解決しようという気持ちがまず無いので、辞めたくても辞めさせてもらえなくて、ものすごい大変な事になったりします。
少し時間がかかったとしても、納得のできる良い職場を見つけることが一番大事ですよね。
焦った時はまともな判断が出来なくなる事もあります。
そういう時は、家族や友人など、客観的に判断してもらえる人の意見を聞くのもいいかもしれません。お互い良い仕事が見つかるよう頑張りましょうね!